大手の一流大企業だけでなく、中小企業や個人事業主もビジネスで動画を活用するのが当たり前になりつつある昨今。
- 動画制作を外注するのではなく、自社で完結したい
- 動画の制作にコストをあまり掛けたくない
- 広報や宣伝を目的としたYouTubeチャンネルを自分たちで運営したい
以上のような考えを持っている企業や個人も少なくありません。
だからといって動画制作に関する知識がゼロの状態から「動画を作れるようになろう」と意気込んでも、いざ何から手を付けていけば良いのかわからないというのがよくあるケース。
また日々の業務が忙しくて「動画の撮影や編集の勉強が進まない」「途中で棚上げ状態のまま放置されている」といった話もよく耳にします。
私は動画制作歴19年の経験を元にして、これまで300人以上の方々に動画の作り方を指導してきました。
そこで分かったのが動画を作れるようになりたいと願っている方の大半がそもそもスタートラインに立てなかったり、動画を作り始めても継続できないといった悩みを抱えているということ。要するに人それぞれ目的に合った最適な勉強方法と正しい知識がないことが原因で間違った方向へ進んでしまうのが問題を引き起こす要因となっています。
なので今回は必要最低限の費用と可能な限り短い期間で動画を制作できるようになるために、自社スタッフを動画クリエイターへステップアップさせる方法をご紹介させていただきます。
動画制作の内製化とは?
動画の撮影や編集を外注せずに自社で完結させることを動画制作の内製化と言います。
一昔前は動画を作るとなると多額の予算を組んで広告代理店や制作会社に依頼するといったケースが当たり前でした。しかしYouTubeをはじめSNSが一般的に普及し、撮影機材や動画編集ソフトが購入しやすい価格で販売されるようになったことで社内で動画を制作し、自社の商品やサービスをPRする企業が増えてきています。
特に制作する動画の数が多かったり、情報を社外に漏らしたくない場合は外注するのが難しいので内製化に取り組むことを検討する企業が増えてきています。
動画制作を内製化するメリットとデメリット
動画制作を内製化するにあたって、代表的なメリットとデメリットを挙げると以下のようになります。
メリット
- 外注費用を削減できる
- 制作時間を短縮できる
- 情報の漏洩を防ぐことができる
デメリット
- スキルの習得に多少の時間がかかる
- 撮影機材などの初期投資が必要
- プロレベルの動画は難しい
動画の制作を内製化しようとしたら撮影機材や動画編集用のパソコンやソフトといった最低限の初期費用が掛かります。しかし長期的に考えれば動画制作にかかるコストは内製化したほうがお得。特に継続して一定の数の動画コンテンツを作っていくのであれば、早い段階で初期投資額を回収することができるでしょう。
また外注するのであればコミュニケーションに時間がかかるのは避けられません。自社のスタッフであれば意思の疎通や制作する動画のイメージなどを正確に共有することが容易になります。それに外注だと必ずしも急ぎの依頼に対応できるとは限りません。
ただし、動画制作に関して知識も経験もない初心者がすぐに動画の作り方をマスターできるかと言えば答えはNOです。友人同士でやりとりする動画や個人で楽しむ動画なら簡単でしょうが、ビジネス目的で使用する動画を作るのであれば一朝一夕とはいきません。
制作する動画のクオリティやレベル、使用方法や目的に応じて自社で作るのか、それとも外注するのかを使い分ける必要があるということですね。
動画制作を内製化させるための現実的な方法3選
自社で動画制作を内製化させるために行う手段として以下の3つの選択肢が考えられます。
①内製化のコンサルティング会社に依頼する
現在のところ、動画を活用する企業の増加に伴って動画制作の内製化を支援してくれる会社も増えてきています。価格はさまざまですが、オンラインがメインのサポートで月額10万~30万あたりが相場でしょうか。
②実績のあるプロの動画クリエイターを雇う
専門知識のあるプロを自社のスタッフとして雇用すれば、その人から動画の作り方を学ぶことができます。身近にわからないことを質問できるスタッフがいてると安心できますし、制作も担当してくれることで作品のクオリティも担保できます。かかる費用としては人件費として月に30万~50万あたりでしょうか。
③自社スタッフを動画クリエイターとして育成する
映画やCMレベルの映像は難しくても、YouTubeやSNS、または社内向けの動画レベルで構わないのであれば自力で勉強すれば動画クリエイターになることが可能です。ただし我流で動画制作を学ぶと無駄な時間がかかったり、間違った手法を選択するといったことになりかねません。短期間で確実に動画制作のスキルを身に付けるには、やはり正しい知識を持っている人から教わるのがベスト。働きながら動画の作り方を学べるスクールも増えつつあるので、スタッフがそういったスクールに加入すれば基礎から動画の作り方を学ぶことも可能です。価格は期間や内容によってピンキリですが、3ヶ月30万円くらいが平均値になります。
大阪で動画制作を学べるスクールを紹介している記事もあるのでチェックしてみてください。
低コストで動画制作を内製化させるには?
内製化の失敗によくあるケースが、高額な撮影機材や編集用パソコンを購入したものの正しい知識も無く、上手く使いこなせずに計画が頓挫してしまうといった状況です。
コストを無駄にしないためには長期的に費用対効果を考える事が大事。先ほど紹介した内製化させる方法3つの一年間にかかる経費を計算してみましょう。
① 月額20万円の内製化コンサルティング会社に依頼した場合
20万×12ヶ月=240万円
②月の給料が40万円の動画クリエイターを雇用した場合
40万×12ヶ月=480万円
③3ヶ月30万円のスクールに自社スタッフを加入させた場合
30万(3ヶ月)
作る動画が一流のプロレベルでなくても構わなければ③のスクールにスタッフを加入させるのが一番コストを抑えることができます。また一定水準クラスの動画であれば期間も3ヶ月で作れるようになるでしょう。
プロ並みの動画を作りたかったり、複数名が所属する動画制作部を本格的に起ち上げるのであればコンサルティング会社に依頼したり動画制作経験者を雇用するのが確実。その場合は継続的な費用がかかりますが、下手にコストを抑えると結果が伴わないことになってしまいます。
注意点として伝えておきたいことは、動画編集のスキルだけでは動画制作を内製化できないということ。
スクールの大半は動画編集ソフトの使い方を教えるところが多いです。しかし動画編集は動画を作る過程の一部にしか過ぎません。
動画制作全般のスキルを身に付けたいのであれば「制作」「撮影」「編集」の三項目すべてがカリキュラムに入っているスクールを選ぶようにしましょう!
「動画つくーる」が提供するレッスン内容の詳細は以下のページから確認できます。
動画制作の内製化を進める上で障害となるトラブル
動画制作を自社で行いたくてもクリアしなくてはならない問題もさまざま。動画の内製化にあたってのお悩み事として以下の例をよく耳にします。
- 上司の理解が得られない
- 他の部署との連携が取りにくい
- 動画制作以外の通常業務と重なってオーバーワークになる
- 動画制作の担当者が退社してしまって何もできなくなる
つまり、単に動画制作のスキルを持つ担当者を配置しただけだと内製化は失敗する可能性が高いということ。
内製化の担当者、もしくは責任者は動画制作に関して上司や他部署の人物と上手にコミュニケーションを図る必要があります。
円滑に内製化を進めるためには動画に関する正しい知識を持っておくことが重要。そのためには撮影や編集だけでなくパソコンとその周辺機器、またカメラや機材関連についての情報を持っておかなければなりません。
プロや専門家から教わる価値が高いのは総合的な情報が得られるという理由があるからです。
まとめ
動画の内製化に失敗しないためには作る動画のレベルやクオリティを事前に認識しておく必要があります。初心者がゼロから学び始めて短期間にプロレベルに到達するのは現実的ではありません。
映画やCMレベルの動画が作りたければプロに依頼するのが最善の方法。まずはYouTubeやインスタグラム、社内広報用の動画を内製化していくのが安全で確実なステップです。
動画の内製化を小さく始めるのであればスクールで動画制作を学ぶのがオススメ。特に中小企業やスモールビジネスを展開しているのであれば、多額のコストを掛けることは難しいでしょう。スクールではプロや専門家から動画の作り方を一から教えてもらうことができますし、アフターフォローもしっかりしている所が多いです。
ただし、スクール選びは複数の候補から比較して入念に選ぶようにしてください。
- 動画編集ソフトの操作方法以外のこともしっかり学べるか
- 仕事と両立して無理なく学べるか
- 対面形式とオンライン形式のどちらなのか
- 学習スタイルはマンツーマン・少人数制・専門学校形式のどれか
- スクールで学べる内容が自分の作りたい動画と合致しているか
上記の項目については必ず確認しておくようにしましょう。安易に知名度や金額だけで選ぶと失敗してしまう事になりかねません。
大阪にある「動画つくーる」では受講者の希望に合わせて動画の作り方を学べるスクール事業も行っています。
また企業向けに動画制作の内製化に関するご相談も受け付けていますので、以下のページからお気軽にお問い合わせください。
スクール選びで失敗したくなければコチラの記事に目を通しておいてください!