クリエイターインタビュー第5弾!
今回は飲食店の経営から動画への道に飛び込んだ内山宏太さん。
20代から飲食店に勤務。
自ら経営者となり、30代の後半でフリーランスの動画クリエイターに。飲食店の経験から他の飲食店さんや生産者さんのプロモーション動画を撮影されることを得意とされています。
「とりあえず動かないとはじまらない」とiPhone片手にはじめた動画撮影。動画スクールを受講してくれて自信を持ってお客さんに提案ができるようになったとか。
勉強熱心な一面も持つ内山宏太さん。
どんなきっかけで動画クリエイターになり、どのように歩まれてきたのか。一緒に見ていきましょう。
プロフィール
内山宏太(うちやまこうた)
居酒屋、カレー屋、食品通販と複数の飲食店を経営する一方で、動画クリエイターとして映像制作を行っている。
他の飲食店や生産者さんのプロモーション動画を多く制作。
飲食店に長く携わっているからこそ分かる視点で、飲食店や生産者さんの伝えたい想いを映像で表現する。
カレー屋(スパイスカレー ボマイェ)では、西日本最大級のカレー祭典「カレーEXPO」に2年連続で出店、2000食の販売経験を持つ。関西の名だたる食通が審査員を務める「関西究極のカレー2021」では、新店部門の準グランプリを受賞。テレビや雑誌などメディアでも多数紹介されている。
プライベートでは奥さまとワンちゃん(フレンチブルドック)と一緒に過ごす。生まれ育った地元(兵庫県)でお店を出店する地元愛があり、人を喜ばせることが好きな性格をされている。
- Instagram @boma.davars
- YouTube Davars
「とりあえず動かないとはじまらない!」とiPhoneからスタートした動画クリエイター
-飲食店から動画クリエイターへとまったく違う業界に飛び込まれましたが、なぜ動画クリエイターになろうと思ったのですか?
飲食店の経営をずっとやってきたんですが、10年20年後といった将来性を考えた時に「飲食店だけをビジネスの柱にするのは厳しいんじゃないか?」とコロナが流行る前から思っていたんです。
それで友人に相談したところ「動画とかやってみたらいいんじゃない」と言われて。「あ、そうか」と思って、次の日にはAdobeCCを契約してましたね(笑)
とりあえず動かないとはじまらないと思っているんですが。カメラは持っていなかったので、とりあえず当時持っていたiPhone8をOsmo Mobileに取り付けて撮影してました。最初は「ちょっと練習させて」とお願いして、友人や従業員に協力してもらってました。
お店を閉めたあとに夜な夜な撮影していたので、撮影しているところを見られた人に「そんなんしてたら警察につかまんで」とか言われて変質者扱いされたこともありましたね(笑)
-ご友人からの一言ですごい進展ですね(笑)
そうですね。でも、昔からテレビっ子でバラエティ番組も大好きで観てましたし、バンドをやっていたことがあるのでミュージックビデオも好きだったんですよ。まさか自分が映像を作ることになるとは思いませんでしたけど。
昔はテレビ局の人とかプロの人しか作れなかった思うんですけど、今はスマホひとつで撮影や編集もできるじゃないですか。最初、編集ソフトを使ってテロップを入れた時にテンション上がりましたし。テレビっぽいことできてるなと思って、撮影や編集がすごく楽しくなってきたんですよね。
それからもっと練習しようと友人や家族をどんどん撮るようになって、その映像を観てくれた時にすごい喜んでくれたんです。飲食店でもお客さんに喜んでもらえる嬉しさはあるんですが「こういう喜ばし方もあるんだな」と飲食店とは違う嬉しさに気づきました。
もっと喜んでもらおうと、クオリティーの上げ方とか説得力の持たせ方とか、もっと上手くなりたいなと思って撮影の練習しましたね。
内山さんが制作された動画①
協力的なご友人や従業員さんに囲まれているんですね。飲食店や動画制作でたくさんの人を喜ばせて、昔から人を喜ばせるの好きだったんですか?
そう言われれば…サプライズとか好きだったかもしれませんね。
昔からずっと地元に住んでいるので、学生時代の時からの友人も多くて。今でもコンビニの前で朝まで話したり、お店に来てくれたり。常に周りに友達がいるのが僕にとって当たり前だったんですよ。妻に言われるまで気づかなかったんですけど。
「どれを選べば良いの?」最初から知りたかった!プロから聞く機材の選び方
-内山さんは動画つくーるのスクールを受講されていますが、どのように動画つくーるを知ったんですか?
最初に動画つくーるさんを知ったのは、僕が参加している映像制作のコミュティの方から紹介されて、ショールームにマイクを買いに来たのがきっかけです。
その時は動画についてそんなに知識がなかったので、マイクを選びたくてもメチャメチャ種類があってどのマイクを選んでいいのか分からなかったんですよ。YouTubeでも映像機材が紹介されていますが、情報がありすぎて参考にならなくて。
そんな状態の僕にも、ショールームにはじめて来たときから丁寧に対応していただいて、すごく分かりやすく説明していただいたんですよね。その時にはじめてプロの人の話を聞いたんですけど、とても参考になったのでもっと早くにプロの人から話を聞いておけばよかったなと思いました。
それから何度か機材を買わせていただく中で、スクールもされていると伺って。僕も独学でやっていたので、制作について疑問に思っていることがたくさんありましたし、もっと説得力のある映像を作りたいと思っていたので、動画つくーるさんのスクールを受講しようと決めました。
仕事の全部に活かされる!自信を持ってお客さんとのコミュニケーション・映像制作ができるようになった
-スクールを受講されてから仕事をしてみて、どのような実感を得ましたか?
受講してみて、独学では分からなかった映像制作の基礎や理論が理解できました。例えばマイクでも「このマイクはこの性能なので、こういう時に利用するのが向いてますよ」と種類によっての違いも教えてくれます。
おかげでお客さんに求められている映像に応じて、必要な機材がすぐに分かるようになりました。
あと、独学でやっていた時は「大丈夫かな?」と不安に思って映像制作をしていたこともあるんですが、今では自信を持ってできるようになりました。
撮影の際に抑えておかないポイント、準備しておかないといけないことも教えてもらえたので、スムーズにお客さんとコミュニケーションを取れるようにもなりました。
コミュニケーションを取れるようになったので、お客さんが表現したい映像が分かりやすくなって、映像のクオリティーが上がりましたし、お客さんの満足度も上がったので良かったです。
-自信を持ったことで仕事への姿勢も変わりましたか?
そうですね。以前は人からの紹介で仕事をいただくことが多かったんですけど、今では自分から提案して営業できるようになりました。これは自分にとって大きな進歩でしたね。
あと、撮影に入る前にお客さんに伝えないといけないことも分かるようになったので、まずお客さんに安心してもらえるようになりました。
しっかりと事前にお客さんと話をするので、お客さん自身が制作後の動画のイメージがふわっとしていても、具体的にイメージされるようになります。
お客さんから「全然(動画の仕上がり)イメージができてなかったわ」と言っていただけることもあって。そんな時はお客さんの仕上がりイメージができるまで考えてもらったり、一緒に考えたりすることもあります。
こういう過程があるので、制作した動画をお客さんに観てもらった時に「イメージとなんか違う」といった映像の仕上がりとお客さんのイメージとの相違がなくなりました。
-コミュニケーションがスムーズにできることで、お客さんの満足度が上がるって素晴らしいですね。一方でスキル面では、受講したあとに具体的にどんなことが身につきました?
撮影も以前は調べながらやっていて。YouTubeで紹介されている撮影方法をマネしてやっていたんですけど、本当にこのやり方であっているの?と不安だったんです。今では基礎や理論が分かるので、安心して情報の判断ができるようになりましたね。
あと特に音声の設定や撮り方については、YouTubeやネットで調べても参考になる情報があまりなくて。何が正解なのか分からなかったんですが、瀧野さんに「僕はこういう時にこうしてますよ」と教えてくれて。
その瀧野さんのアドバイスを実際にやってみて、撮り終えたあとの音声を聞いてみると「あ、うまくいってる!そういうことか!」となったんですよ。
撮影の他にも編集や企画とか動画制作の全般を教えてもらったんですが、学んだことが全部仕事に活かされていますね。今では理解したことを言語化できるようにもなってきて、お客さんとのコミュニケーションがよりスムーズになってきているのを感じます。
教えてもらったことを言語化できるって理解が深くないとできないですよね。
動画配信をはじめた妻や従業員に「それはこうしたらいいで」って教えられるようになりましたよ。
内山さんが制作された動画②
徹底的なヒアリングでお客さんの作りたい動画を制作
-今では自信を持ってお客さんと接している内山さんですが、仕事でこだわっていること、気をつけていることはありますか?
以前はお客さんが作りたいものというより、自分が作りたいものを作ってしまっていたんですけど、さっきも申し上げたようにお客さんからのヒアリングをかなり重要視していますね。お客さんを自分に憑依させないといけないと思っているくらい。
ヒアリングの中でも、特に動画を作る目的を引き出すことを意識しています。中にはふわっとしたイメージで発注されてる人もいて、お互いの仕上がりイメージがミスマッチがないように、ヒアリングの時間はかなり割いていますね。
時にはこちらから提案をしながら、目的に向かって一緒に良いものを作れるように頑張っていきましょう。という姿勢でやってます。
内山さんが制作された動画③
動画クリエイターとして今後の展望
-内山さんはお客さんに寄り添ってコミュニケーションを大事にされているんですね。今後は動画クリエイターとしてどのように展開していきたいと思っていますか?
オシャレなものやトレンドに流されない、お客さんが伝えたいものを映像を通して伝えたいと思います。お客さんも、何か伝えたいことがあるから「動画を作りたい」と発注されていると思うので。
先程から言っているように、お客さんの意図を汲み取って、その意図をちゃんと表現していくことは、これからも意識して取り組んでいきたいです。
-お客さんが伝えたいものを作るのって大変ですよね。仕事の中で内山さんが楽しい時はどんな時ですか?
飲食店や農家さんといった作り手さんを撮影させていただく時は、すごい楽しいですね。お話を聞いているだけで楽しいですし、勉強にもなるので、役得だなと感じます。
本を読まないと分からないことを、すらすら話してくださいますし。そういう作り手さんにスポットを当てていきたいです。飲食店さんや農業さんのドキュメンタリーとか楽しそうですね。
あと、僕の周りにもっと動画制作ができる仲間が増えればいいなって思いますね。忙しくて断らないといけないこともあるんですよ。せっかく依頼してくれているのにお断りすると、もったいないなと感じます。
たぶん、お客さんは僕のできることを依頼していただいているので、その思いを汲み取って仕事を任せられる仲間がいればいいですね。
スキル面では、もっと動画の表現できることを増やしたいなと思っていて、グラフィックの基礎が学べるデザインのスクールも受講していたんですよ。
いろんなことを知っておかないと表現できないし、制作についての考え方とか動画の仕事に通づるものがありました。
最初に動画つくーるさんで教えていただいたことが基盤になって、デザインを学んだことでさらに動画を作るうえでの考え方や理解が広がっています。
これから動画をはじめる人に一言「最初の一歩を超えるのが大事」
-どんどん動画に対する知識を広げていっているんですね。そんな内山さんが、かつてのご自身のように「これから動画をはじめたい!」という人にアドバイスはありますか?
他のことでも言えるんですが「やる」と言っていて、やらないまま終わる人が多いんですよ。その最初の一歩を超えるのが大事だなって思っていて。実際にやってみたら刺激的で絶対楽しいので。今ではYouTubeに動画をアップするのも簡単にできますし。「とりあえず、やりなさい」と言いたいですね。
あと予算や時間があるなら、独学でやらずに最初からスクールに通った方が良いよ、とも言いたいですね。お金をかける価値があると思います。僕はスクールを受講して、最初から受講しておけば良かったなと、めちゃめちゃ感じましたし。独学でやっていて「めっちゃ遠回りしたな」という後悔がありますし。
まずは人に教えを請うた方が良いと思います。悩んだことや分からないことを自分で調べるのも勉強になるんですけど、何時間も費やして調べていることを一瞬で教えてもらって解決した方が、制作とかコミュニケーションとか楽しい時間が増えますし。
-まずはプロに教えてもらって、はじめてみるというのが大事なんですね。
そうですね。
動画制作を仕事にしていくと考えた時に、独学でやっていける人ってほんの一握りの人だと思います。
スクールで基本的なことを学べたことや、分からない時にさっと質問できる人がいてくださるというのは、どれだけありがたいことかって今では感じています。
今はネットやYouTubeでも勉強できるじゃないかって言う人もいるんですけど、ネットやYouTubeには情報がありすぎて「何からやっていいのか分からへん…」という状況で。
機材について説明している動画を見ても「みんな同じことを言っているな」と思って参考にならないんです。実際にこういうシュチュエーションで使いたいと思った時に、すでに経験されているプロの方に意見が聞ける環境があるのはすごい良いなと思います。
今でも分からないことがあった時には、動画つくーるさんによく質問しています。何でもお答えいただけるので、本当に感謝しています。
内山さん、ありがとうございました!
内山さんのように興味を持ったことを学ぶ、動き出すことって大事ですね。
内山さんも受講!スクールを受講された方の感想
動画つくーる プライベートスクール
マンツーマンで「制作」「撮影」「編集」が学べるスクールです。
「こうすれば失敗しない」
「この場合は、この機材・技術が使えるよ」
と、実際に現場で活躍する動画クリエイターが、ケースバイケースのノウハウを教えてくれます。実践的で仕事で活用できるスキルを身につけることができます。