クリエイターインタビュー第14弾!
今回は、会社員として営業、エンジニア、フォトグラファーを経て、動画やSNS運用、Web制作などを駆使して、企業の課題解決に尽力するデジタルディレクター 佐藤 尚功さん。
Z世代といわれる若い年齢でありながら、ストーリー形式の動画を使った企業やサービスのプロモーション、イベントのドローン撮影など、トレンドを掴みつつ被写体の個性を活かした人の心を動かす表現ができるクリエイターです。
そんな佐藤さんのお客さんへの想い、仕事に対する心構え、これからの展望に迫りました。お客さんへの向き合い方を改めようと思えるインタビューです。ぜひご覧ください!
プロフィール
佐藤 尚功(さとうひさのり)
1995年生まれ
大阪府出身・在住
株式会社 映せば 代表取締役
株式会社cloud illusion 執行役員
新卒でシステム関係の営業を経て、建材業の社内SE(システムエンジニア)に就く。社内SEの傍ら、フリーランスのフォトグラファーとして活動を開始。ウェディングの出張撮影から始まり、企業や個人事業主のPR関連へと活動の幅を広げて、動画制作やSNS運用、ブランディングなど事業を拡大していき現在に至る。
SEをしているときに培った論理的思考や情報整理の能力を活かし、わかりやすいディレクションを行なう。他人の喜ぶことが自分の幸せとする性格で、お客さんの課題に合わせて成果を上げるための分析や情報収集は欠かせない。
「某農業インフルエンサー/某グランピング施設」(Instagram:1ヶ月でフォロワー30,000人、TikTok:初投稿でフォロワー7,000人 / 2ヶ月でフォロワー51,000人)を始め、ストーリー形式のSNS運用を得意とする。
各制作・マーケ分野の専門&精鋭フリラーンスコミュニティ「Creators United」運営。大阪・豊中で地域密着型オフラインのクリエイターコミュニティ「Toyonaka Venture」も運営する。
- Facebook:@hisanori.sato.148
- Instagram:@noricha.pht
- lit.link:@norichan
お仕事紹介
《株式会社映せば》について
《その1》SNS運用コンサルティング
某農業インフルエンサー/某グランピング施設
資料はこちら
《その2》PV事業
PVも精力的に制作中!
健康寿命を延伸に取り組む キックジム「KICKBOX STYLE」様の WEBサイト離脱率改善PV
モンゴルと日本をつなぐ、公式観光PV
仕事のスタートはお客さんの笑顔!紹介を呼ぶクリエイターが学びたい考え方
‐動画撮影やSNS、ブランディングなど様々な事業をされていますが、どちらで習得されたのですか?
ほとんど独学ですね。どこかで学んだということではなく、専門でやっている人に聞いたり、実践したりして身につけていきました。まず、お客さんに喜んでもらいたいというところから仕事のご相談に乗って、課題を解決するために企画の構成や設計をします。そこで自分ではできないけど、必要なことは自分で調べて独学で勉強したり、専門の人を呼んで協力してもらったりして、毎回案件を進めており、一緒に専門の人と仕事をすることで学んでいっていることが多いです。
SEをやっているときに情報収集の仕方を鍛えられたので、わからないことがあればすぐ調べるという習慣がついていて、今ではYouTubeやTikTokで専門情報を発信している人が多いので、それらを参考にすることもあります。
‐現在はどのような仕事が多いのでしょうか?
お客さんは法人が多いですね。イベントや企業のプロモーション、ブランディングなど多種多様な仕事をしています。動画や写真の撮影、マーケティング、SNS運用、Webサイトの作成などお客さんの課題に合わせて、いろいろ手掛けています。おかげさまで、弊社は自社PRや営業活動は一切せずに100%紹介のみで運営できています。良いサービスを良い価格で届けていたら口コミで広がっていくという持論で展開しており、SNSはありますが自社のホームページは持っていないんですよ。
仕事の内容については、1ヶ月で3万人フォロワーのInstagram運用の実績があり、この実績から紹介されることが多いので、SNS運用のご依頼が多いです。お客さんのためにできる限り再生数を伸ばしたいので、ドローン「DJI Mini 3 Pro」をSNS運用の仕事で活用しています。
ちなみに、写真撮影では「Nikon D850」、動画撮影では「SONY α7SⅢ」「SONY α7Ⅲ」のカメラを使っています。
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‐SNS運用を始めたきっかけは?
昔、プログラマだったころSNS自動化ツールを開発して販売していたことがあったんですよ。
その友人に偶然再会した時、友人はTikTokを「ダメ息子の親孝行」というアカウントやってバズらせていました。お父さんとお母さんが営んでいる大赤字の衣裳屋会社を、息子であるその友人が助けるというストーリー形式の動画です。
そこで衝撃を受けたんです。「このファンはホンモノだ」と。
今まで自動化ツールなどやエサをぶら下げて増やしていたフォロワーが空虚なものだったと気づき、その時プロモーションを統括していたグランピング施設のTikTokを一緒にプロモーションし始めたことが僕にとって最初の「ホンモノのファンづくり」を行ったSNS案件でした。結果、諦めずに分析と改善を繰り返しバズって実にオープンと同時に500万以上の売上を出すことができました。これが弊社でやっている「ファンベース」なSNS運用の原型になっていますね。
ダメ息子の親孝行
強みは…じっくり聞いて個性を活かしたストーリー形式の動画で魅力を発信!
‐佐藤さんの会社(株式会社 映せば)でされているSNS運用の特徴は?
この文章の直下に4ヶ月でフォロワー1万人突破する超優秀なアカウントに比べてもフォロワー転換率は約3倍あります。この数値こそがストーリーテリングの強みですね。
その企業の業務を営む目的やビジョンを多くの人に知ってもらうためにストーリー形式で展開しています。ストーリー形式で運用していくとなると、その企業や人に対してドラマを作ることになるのですが、尋常じゃない時間を一緒に過ごして、根掘り葉掘り話をしていかないと台本が作れないんですよね。
そのため、最初の打ち合わせから、仕事内容や会社のことなどをじっくりお聞きしています。現状のPRのやり方や集客のルート、運用方法などをじっくり聞いていきます。お話をじっくり聞くことで、お客さんが抱えている課題のボトルネックが見えてくるので、そこを改善するための課題リストを作って提案していて、そうするとお客さんから信頼されるんですよ。長くお付き合いしたいと思っているので、お互い納得しながら進捗していくことをすごく心かげています。
それと、働かれている社員さんの顔や現場の様子、社長の姿などを普段からよく見に行くようにしていて、「この人は〇〇な性格だから、こういう魅せ方にすると良い動画になるな」と考えてながら、ものすごくこだわって企画を作り込みますね。
結局のところ、強烈にユーザーの心に届かないとホンモノのファンは作れないと分析しているので、その企画の作り込みには細心の注意を払っています。
お客様と親密なお付き合いをしているのですね。
本当にそうなんですよ!日頃から用事がなくてもお客さんのところに行っています。お客さんに成果を出してもらいたいので、コミュニケーションやディレクションは特に大事にしています。
‐SNS運用は継続が大変ですが、工夫されているところはありますか?
僕だけではなく、お客さんに撮影や編集の仕方を教えて分業型にしていくようにしています。台本はノウハウが必要なので教えるのは難しいのですが、特別な機材を使うのではなくスマホで撮影をするので、2〜3回教えれば事務員の方でもプロ並みの撮影をすることができるんですよ。編集やアフレコを入れるときにも、Zoomでつないで「こういう感じにしてください」と伝えて一緒にやっていきます。お客さんの方で作成できることが多くなれば、その分は予算を下げることがあります。
経営目線で考えると販促費は少ない方が嬉しいと思うので、効率的に「こっちに予算を使った方がいいですよ」と、必要であれば別の提案をするということや、浮いた経費を「別の何かに充ててください」と必要な部分に回してもらうことをして、お客さんの立場を考えて一緒に運営していくのが弊社の基本方針です。1度お付き合いしたら、できる限り長くお付き合いしたいなと思っていますので。
自分で動画を編集するときは「Adobe Premiere Pro」を使っているのですが、SNS運用の仕事はお客さんが編集しやすい編集ソフトにしたいと思って「CapCut」を使用しています。撮影、編集がスマホだけでできるので便利なんですよ。
一人だけど一人じゃない!クリエイターの輝く才能を世の中に広げる
‐佐藤さんの会社(株式会社 映せば)は、どのような会社の体制なのでしょうか?
弊社は社員0人です。仕事の内容によって、その都度フリーランスのクリエイターに依頼している体制です。交流会や知り合いの紹介のあった人たちを一度面談してみて、「この人はお任せできそう!」と思った人をLINEとDISCORDでグループを作ってつながっています。
今では70名以上のクリエイターさんがいて、複数の案件が常に進行しているので、プロジェクト管理ツールでシステム化して、案件ごとに担当と納期、情報を全部進捗できているのでスムーズな管理ができています。
ただ、僕がブローカーとなるのではなく、企画や撮影、編集といった、それぞれのキーポイントになる部分は監修、または自身で作業しており、完全に自分ではできない作業や手が回らないときに適切なクリエイターをアサインしています。
このようなフリーランスのクリエイターと一緒に仕事をしたいと思ったきっかけは何だったのでしょう?
光るスキルを持っているのに、それを発揮する術を知らなかったり、コミュニケーションが苦手だったりすることで機会損失をしているクリエイターが多いなと感じたことがきっかけで始めました。
止まらぬ勢い!クリエイターと共に盛り上げる創造の場
‐佐藤さんの今後の展望を聞かせてください。
コワーキングスペース「ToyonakaVenture」を使って下町である豊中の庄内をクリエイターのシリコンバレーにしたい!という意気込みで育ちの地で地域社会と才能あるクリエイターたちに貢献していこうと考えています!