クリエイターインタビュー第12弾!
今回は音楽の作曲業や音楽教室の運営・講師、演奏業をされているイワシさん。
制作会社や企業、クリエイターなど多くから信頼されている方で、人と人・会社をつなぎ人の対話を大事にして周りに有益な流れを作ることができる逸材です。
今回のインタビューからイワシさんの音楽遍歴、今手掛けられているビジネスや想い、失敗しない仕事の仕方などについておうかがいしました。
イワシさんのマネジメント力とコミュニケーション力の高さが人を呼び、仕事を呼んでいるのだと感じましたので、マネジメントや仕事獲得にお悩みの方もご覧ください。クリエイターとしての人生にお悩みの方も参考になるでしょう。
プロフィール
イワシ
作編曲家 。企業のPVやCMなどPRに使われる音源を主に制作。
音楽教室の運営や演奏業もおこなう。
1991年生まれ、京都府在住。
兵庫県尼崎市にスタジオ兼音楽教室を構える。音楽教室ではドラム・ギター・ベースを教える。
高校生のときにオーケストラ部に入部したことをきっかけに音楽の道へ進む。大学で理系の学部を専攻するも、音楽の仕事に就くことを決意し、ドラマーとしてライブ演奏を中心に活動。大学卒業後、プロミュージシャンとしてライブ演奏と音楽教室の講師を行う。
現在は、クリエイターコミュニティの運営もしており、クリエイターの仕事獲得のサポートや悩み解決をしている。
- Facebook:@sho.iwase.52
- Twitter:@fisheyes0710
- Instagram:@iwashi910710
演奏業から作曲業へ!逆境をチャンスに変える力とイワシさんの強み
‐現在のお仕事の状況を教えてください。
現在やっている仕事は作曲業務と音楽教室の運営・講師、演奏業の3つです。コロナ禍になる前はプロドラマーとして活動していたんですけど、イベント業界が壊滅して演奏する機会が無くなったことで作曲業務を始め、今ではそれが主な仕事になっています。
コロナ禍になって、経験したことがなかった作曲業務をするために28歳にしてDTMを勉強しました。コロナ禍で年間2〜300本ぐらいやっていたライブ演奏はほとんどなくなり、当時勤めていた音楽教室の生徒は減り、本当に大変な状況だったんですよね。
この状況は自分から動かないとより苦しくなるし、逆にこの逆境をチャンスに変えてやろうと意気込んで、演奏業から作曲業への転換と、知人から場所を借りて音楽教室の運営をはじめました。
‐現在、主な仕事となっている作曲業ではどんなことをしているのでしょうか?
作曲業では、すでに制作された企業PVやCMなどの映像に乗せるための音源を作っており、懇意にしていただいている複数の動画制作会社から依頼をいただくことが多く、信頼して一任していただいています。
BGM選定やSE(効果音)付け、収録された声などの音量の調整(整音)をMA(Multi Audio)というのですが、このMAという作業をフリーランスでやられている方は少ない印象です。MAの仕事の中にBGMを選定する作業がありますが、僕は作曲家なのでBGMを作れます。フリーランスでMAの知識や認識を持ってる方が少ない中で、BGMを”選定する”のではなくBGMを”0から作れる”のが僕の強みのひとつです。
未経験から音楽を始めるきっかけと音楽業界で働く決意
‐そもそもイワシさんが音楽を始めたきっかけは?
高校生のときに、友達に誘われてオーケストラ部に入部したのが音楽を始めたきっかけです。入部時は音感がなかったので打楽器を自ら選択して、最初に担当したのがティンパニーでした。ティンパニーは打楽器ではあるんですが、ペダルを踏んで音程を変える楽器なんですよね。音感をつけるためにギターを弾く練習を始めました。それまで音楽に触れてこなかったのですが、演奏をするごとにだんだん楽しくなって音楽にハマっていきました。
そんなときに「打楽器をやっているなら…」と後輩からジャズバンドに誘われてドラムを始めます。ドラムの演奏が上手くなるにつれて演奏活動にのめり込んでいきました。ティンパニーやドラムの演奏をしながら、ベースを弾く練習や他の楽器を触れることで楽器の特性を知ることができたので、オーケストラやバンドの活動の演奏がしやすくなりました。
大学に進学してからは路上ライブでずっと演奏をしていました。そのときに出会ったストリートミュージシャンたちからライブハウスでの演奏を依頼されます。初めて仕事として演奏をすることができ、このときに音楽を仕事にしたいという強い意識を持ちました。
‐学生の間にいろいろなジャンルや楽器の演奏を経験をされているんですね。
いろいろなジャンルや楽器の演奏を経験していたことで、各楽器の音域や演奏上の注意点を理解することができました。この経験が今の作曲業に大きく活きているので、やっていて良かったなと思っています。
‐社会人になってからは、どのような活動をされていましたか?
音楽を続けたいと思って就職活動はせず、ライブ演奏と講師業をしていました。このとき、先述したようにライブ演奏は年間2〜300本ぐらいやっていて、ほとんど毎日ライブ演奏をしていました。
その演奏業をしている最中、講師業を始めます。僕は論理的に音楽のことを修得していたので、人に教えることがやりやすく講師業ができるんじゃないかと思いました。そこで求人情報を見て応募するのではなく、音楽教室に飛び込み営業をして自分をPR。その結果、2社目でドラム講師として雇っていただけました。
チャンスは自分から作っていく!コミュニケーションの新しい出会いと仕事
‐今ではフリーランスで作曲業を主に営まれて音楽教室の経営もされていますが、営業や集客はどのようにされていますか?
先述した音楽教室の講師をするときのように、自分から動いて営業することが多いですね。交流会や紹介などがあれば「どんなことをやってるんですか?」と相手のことを積極的に聞いて、僕がお手伝いができそうなことがあれば提案をして仕事になることがあります。
演奏業を主にしていたときも、同業者や音楽関係者に自分のできることをPRして依頼をいただくことがほとんどだったんです。今でも商材にあったターゲット、そのターゲットが集まる場所に向けてどのようなPRをすれば仕事の依頼につながるのかという営業フローが鮮明に思いつくんですよね。どんな商材でも早く仕事にすることができる自信があります。
‐営業や人と話すのが得意なんですね。
そうですね。僕は営業や人と話すことは得意ですし、好きですね。初対面でも抵抗がなく話すことができますね。今では交流会にも行きますし、Twitterのスペース機能を使って会話することもあります。
‐営業や人と話すために交流会にはよく行かれるのですか?
交流会には2022年ごろから行き始めたのですが、当初は誘われたとき「なんか怪しいかも…」と疑っていました。でも新しいことにチャレンジしないとチャンスはやってこないので、知り合いと一緒に交流会に行ってみたのがことの始まりです。音楽に限らずいろいろな業界の話が聞くことがとても楽しいなと思い、今ではよく行きます。
‐実際に人と会うだけではなく、オンラインでも交流されているんですか?
そうですね。時間があればTwitterのスペース機能を使って人とコミュニケーションを取るようにしています。知り合いや面識のある人はもちろんですが、面識がない人とも会話をします。文字チャットよりも会話をするほうが信頼関係を深めやすいんですよね。新しい出会いや仕事のきっかけになるので、僕にとって人との会話は大切な時間になっています。
お客さんも満足できる制作をスムーズにおこなうワークフロー
‐仕事を受注後の流れを教えてください。
仕事の受注後は望まれている音源を把握するために、リファレンスと言われる参考曲やボーカルが入る曲ならボーカリストの音域などじっくりヒアリングします。
ヒアリングが大変と思われているクリエイターが多いですが、僕は事前に知りたい情報を揃えてヒアリングをするので大変だと思ったことはありません。音源を作る際にどんな情報を揃えておけばいいのかが分からないお客さんが多いんですよね。なのでヒアリングをする前に、僕がほしい情報を箇条書きにしてお伝えしています。
確認事項やデータが揃うと、DTMや生演奏で音源の制作です。ラフ音源ができあがったらお客さんに聞いてもらい、修正の要望をうかがいます。その要望を叶えるためにじっくり話し合って、お客さんの理想とする楽曲を目指します。
データの取り扱いは注意!トラブルも即対応できる知識と対応力
‐高校生の時から現在まで音楽一筋ですが、音楽生活の中で失敗やトラブルはありますか?
演奏業では譜面の読み間違いや演奏箇所を見失うなどいろいろと失敗はありましたが、作曲業ではほとんど失敗することはありませんね。
作曲業をやり始めたときに低スペックの古いパソコンで音源の制作をしていて、納品まであと1ヶ月という状況でパソコンが動かなくなるというトラブルはありました。しかも制作中の音源はバックアップを取っていませんでした。とても焦ったのですが、不幸中の幸いでハードディスクからデータを抜き出して無事納品できました。
バックアップを取ることや不用意に削除しないよう、今も音源データの取り扱いには注意しています。
こんなサービスが今までなかったの?!中小企業のPRを加速させるサウンドロゴ
‐今後の展望について教えてください。
テレビやラジオのCMで音楽を使って企業名や商品などを宣伝する音源をサウンドロゴというのですが、今このサウンドロゴの制作販売を制作会社や中小企業に向けて展開していこうしています。
最近は中小企業もYouTubeやTikTokなど動画メディアでPRすることが多いので、サウンドロゴを使えばもっと効果的なPRができるのではないかと思ったんです。でも、サウンドロゴの制作には◯百万円とかかることが多く、予算が潤沢にある大手企業でないとなかなか作れません。
サウンドロゴをできるだけ安価に使ってもらう方法はないものかと考えて、思いついたのが「サブスクロゴ」というサービスです。今まで高価で手が出なかったサウンドロゴを、このサービスでは初期費用なし・サブスクリプション(月額5,000円〜)で利用でき、少額予算でもサウンドロゴを活用できます。
SNS運用代行業者や広告代理店など数社とすでに契約いただいておりますが、さらに利用件数を増やして多くの企業に動画メディアでの効果的なPRをしていただきたいですね。
【イワシさんからのPR】音楽教室&クリエイターコミュニティ
音楽教室
音楽教室は兵庫県尼崎市にあるスタジオ兼用の建物で行っており、生徒は学生から社会人まで幅広く、主に小学生が多いです。僕が講師として教えており、対話を重視して教えているので親御さんや学生からとても信頼していただいています。まだまだ受講生を募集中です。
- スタイル
- マンツーマン
- 対応楽器
- ドラム
- ギター
- ベース
- 対応コース
- 週1回・月3回コース
- 週1回・月2回コース
※基本的に水・土曜日に開校していますが、ご要望によって他の曜日に開校することは可能です。
クリエイターコミュニティ
2023年5月にDiscordのサーバーにて発足。オンラインで無料運営。
VTuberや声優、シンガーソングライターや作曲家、イラストレーター、デザイナー、Webデザイナー、コピーライターなど多種多様なクリエイターが在籍。
コミュニティ会員と仲良くなって楽しく仕事やプロジェクトを回していくことがコミュニティの目的。最初に「夢を語れ」チャンネルで夢を語ってもらい、夢を実現させるためにイワシさんがサポート。
クリエイターであれば誰でも入会可能です。
コミュニティを発展させて、将来的には目標設計からPRのやり方をサポートして売上目標が達成できるまで伴走していく、完全成功報酬型のクリエイター特化型コンサルタントをやりたいと思っています。多くのクリエイターがやりたいことを叶えられるように活動していきたいですね。
音楽教室・クリエイターコミュニティにご興味ある方は、以下のSNSのDMからイワシさんに直接ご連絡ください。親身になって対応していただけますよ。
- Facebook:@sho.iwase.52
- Twitter:@fisheyes0710
- Instagram:@iwashi910710
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