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Shogun Infernoの後継機!ATOMOS Shogun7徹底レビュー!!

皆さんこんにちは、今回はATOMOSの新機種、 Shogun7 についてお話ししていきたいと思います。NINJAⅤの7インチ版ともなる Shogun7 はどの様な性能になっているのでしょう・・・?

動画つくーる販売サイト

・内容物

アクセサリーキットのような巨大さは無くなり、使用するキットを一纏めにできる運びやすいサイズになっています。
NINJAⅤのケースもそうですが、入れ物にもこだわりがあるのはそのまま流用もできるので嬉しいですね。

基本的な内容物は以下の通り。

  • ATOMOS Shogun7 本体
  • マスターキャディーⅡ
  • 12V-3A ACアダプター(各アダプター付属)
  • 専用ケース

という形になっています。DockingStationは必需品ですが別売りのため、初めてATOMOS製品を買われる方は必ず別途購入をお願いします。
USB-CとAタイプの2種類ありますが、余裕があれば2種類とも購入することをお勧めします。Type-Cをメインで使っていない方もいらっしゃいますし、USBの変換ケーブルを用意するよりかは確実です!

USB-CのDockingStationはこちら

USB-AのDockingStationはこちら!

▪︎Shogun Infernoからの大きな変更点

・収録機能のおさらい

基本的な機能でいえばやはり収録機能でしょうか。
4K60fpsはもちろん、5.7K30fps/ProResRAWの収録が対応。
また、2K時の240fps収録も可能になり、今までは少し手の届かなかったハイフレームレート撮影に対応しました。

そして、注目すべきはモニター性能の向上です。

・モニター性能の向上

  • モニターコントラスト比:→100万分の1
  • 画面バックライト:エッジライト型→ゾーンバックライト型
  • 色域:REC709/HDTV→DCI-P3/105%カバー
  • 輝度:1500nits→3000nits(最新ファームウェアにアップデート後)

nitsは1500→3000に、そして色域とバックライトの方式が変更されたのは大きい変化と言えるでしょう。
(※コントラスト比については Infernoの記述が見つかりませんでした、、、)
これにより、InfernoだとMacのような黒が浮いているように見える問題がありましたが、shogun7では解決され、黒がはっきりと出ていました。

・Dolby VisionHDR

そしてやはりDolby Vision(後述します。)の採用でしょうか。 Shogun7 のHDMI、又はSDI出力からそのままHDR映像が出力される為、Dolby Vision対応のモニターを用意すれば現場でよりより状態で確認が出来、デイリーチェックも Shogun7 だけ持っていけば簡単に確認が可能になります。
見やすいように簡単に編集を行うなどの準備をすることももちろん大切ですが、このようにすぐに確認できるというのは時間の無いロケなどではかなり貴重な機能となりそうです。

https://www.atomos-japan.com/products/shogun-7 より引用

▪︎Shogun7で出来る事とは?

基本的にはSUMOの7インチ版という認識で問題ありません。
新機種が出たから旧機種ではできない、なんてことは基本的にはありません。

・4分割モニタリング

7インチモニターで4分割しても見辛いだけになりそうですが、一応SUMOと同じく可能です。
入力した4系統の映像を1本の映像として収録することも可能な為、マルチカムのサブ収録としても使用が可能です。SUMOと同じ機能がありながら、持ち運びが便利になったというのはメリットですね。

・スイッチャーとしての使用

上記に付随する機能ではありますが、4分割された画面をタッチすればスイッチングも可能です。
また、この機能の便利な点はAtomos XMLファイルに編集点が保存されるので、収録後に編集ソフトのタイムラインでそのままの状態で編集を行うことが出来ます。

▪︎大きさについて

大きさや寸法は実のところ変更はないとのこと。
Shogun7 はモニターが7.2インチとINより0.2インチ分大きくなったことで、画面際部分が細くなったからかスタイリッシュな見た目になっています。
重量もShogun7の方が軽いように感じていましたが、サイトの方で確認をしたところ同表記だったため、錯覚なのか。。。?

▪︎HDRとは?HDR10とDolby Visionって?

簡単に説明をすると、HDRとは「High Dynamic Range」(ハイ・ダイナミック・レンジ)の略で、明暗の差を以前よりしっかりと分けた表現ができるというのがポイントの技術です。
これにより今まででは明部と暗部を同時に撮ろうとすると明部側が圧縮されて飽和してしまうという現象がありましたが、明部の表現を細かくすることによって輝度の差や色彩の情報をしっかりと表現できるようになった、というものです。(例えば、ホテルの部屋の中から外の景色を適正露出で撮影した際に、外側の情報が足りなくて飽和してしまうなど)

さて、HDR10の説明に続きますが、大前提として「撮影側のHDR」と「視聴側のHDR」は少し考え方が違うということを頭の隅に置いておいてください。
HDRの10は撮影で用いられるHDRとの区分けのために便宜上つけられているものです。
文面ばかりでしんどくなってきますが、大雑把な区分けをすると、下記になります。

・HDR10→10bit

・Dolby Vision→12bit

厳密には違いますが、超大雑把に分けるとこうなります。
Dolby Visionの方が自由度が高く階調表現も豊か、と覚えていただければ良いかと思います。これがモニター内でできるShogun7は現状で考えるとかなりすごいモニターです。

撮影時にはこういった違いが存在しますが、視聴媒体を考慮する場合、HDR10とDolbyVisionの違いが見ていて明確な差異が分かりにくい。これは現在発売されているHDR対応テレビが700nits~1000nitsのものが大半だからというのが理由なので、今後の視聴環境の変化に合わせて撮影側も対応するというのが望ましいでしょう。

HLGとはまた考え方が違いますので、混同しないように注意が必要です。

▪︎ProRes収録について

・そもそもProResって?

ProResコーデックとはAppleが定めたフォーマットで、ポストプロダクションの段階で柔軟な対応が可能なフォーマットになっています。圧縮効率ごとにProxyやHQなど数種類存在します。

よく【ProRes4:2:2 HQの「4:2:2」って?】と聞かれることがあります。これは映像の輝度情報(Y:Cb:Cr)のことで、4:2:0〜4:4:4まで幅広く存在します。
Yは輝度、Cbは青系統の色差、Crは赤系統の色差となっており、人間の脳は色情報の変化に鈍感な為、その情報を抜くことでデータを軽くしています。

各ProResフォーマットのデータレートは下記の通りです。

ちなみに業界で一般的に使われているフォーマットは4:2:2 HQです。
中間コーデックと呼ばれており、映像が劣化しにくいことからチームで作業する際の書き出しデータの受け渡しや編集ソフトがH264などの圧縮コーデックよりスムーズに動くことから多く使用されています。
4:4:4という数字は見かけませんが、これは既に色ができているデータのことで、RAWから映像を作り終えたあとのデータになります。

・ProResRAWについて

下記添付URLをご覧になってください。(Shogun7が載ってないので多分少し古いデータ?)ProResRAW自体はAppleと共同で作っているだけあって良いフォーマットなんですが、如何せん使用出来るソフトウェアが少なく、チームや会社単位で使おうとすると弊害が存在します。
ATOMOSのレコーダーはSSDに収録可能という安心も含め、UIなども使いやすい為使い続けていきたいですが、RAWに関してはProRes並みに普及するまで使用したくても出来ないというのが現状です。

▪︎モニターのオーディオ入力について

・レコーダーで収録が可能!?

別売りのbalanced XLR breakout ケーブルを使用することで、48Vステレオマイクを接続して録音が可能になる。
モニター内の設定で最大12チャンネルのオーディオ録音が出来る為、荷物を減らしたいビデオグラファーや、ATOMOSレコーダーに入っている音でそのままカチンコの同期編集を行う人にとっては良い機能になる。

UIがアップデートで変わってからオーディオメータも見やすくなっており、音がちゃんと入っているかの確認や調整も容易。個人的には映像は映像、音は音で機材を分けた方がトラブル対応もしやすいと思っているが、緊急時にこういう手法があると知っていれば、録音機材のトラブルが起こった時などの助けになるときもあるでしょう。

上記のようにケーブルは2種類存在する為、自分の用途に合ったケーブルを購入しましょう。
もちろんモニターの3.5mmジャックで音声のモニタリングも可能な為、イヤフォンやスピーカーを用意するのも良いかと思います。

・録音機材をちゃんと用意したい方!

ちゃんと録音機材を用意したい!!しかしどれがいい!?という方はこちら!!!
ZOOM社のF6!!!こちらショールームの方にも展示していますので、ぜひ足を運んで見てください。
—記事準備中—

▪︎まとめ

・Shogun Infelnoは不要?

Shogun7に実装されたDolbyVison出力や、マルチカムスイッチングの機能が不要だと思う人はInfernoを購入してもいいかもしれません。
しかし個人的な見解としては、専用フードの取り外しがしやすくなった点や画面の黒問題の解決がされているだけでもshogun7を買う理由になる。ストレスフリー万歳。
また、色域が広くなっていることにより、HDR撮影などもしやすくなると思います。

また、これは定かではありませんが、筐体の素材が1種類になっている為、熱暴走問題もある程度緩和されているのではないでしょうか。筆者が試用したのは11月ごろだった為検証はできませんでしたが、Inferno時代に発生していた問題でもあった為、解決されていることを祈ります、、、。

・2020年1月更新内容

筆者がShogun7を試用していた時にはまだ使えない機能でしたが、2020年1月よりアップデートにて新規機能がリリースされました。

  • 最大4チャンネルのISO収録、同時プログラム収録の追加
  • 1080p/1080i 60fpsまでのSDI入力映像を非同期で最大4チャンネル表示、及び収録
  • HDMI、SDI、もしくはその両方からのプログラムフェードループアウト
  • タッチスクリーンでの画面切り替えに応じたマルチカムxmlプロジェクトにカットやディゾルブの自動生成
  • 音声の完全構成

大きく上記5点のアップデートが行われたようです。
4チャンネルの同時収録というのが1画面の4分割収録ではなく、それぞれの収録が可能の場合、安定性はさておきかなり化けた機能(簡易中継の納品物など)になりそうです。

アップデートにおける注意事項等は下記ATOMOSサイトにてご確認ください。

この記事を書いた人

ソラ

企業VP、WebCM、ブライダルムービーを始め、映画やMV、報道、中継など様々な分野の映像制作を経験。
関西を拠点にディレクターやカメラマンとして活動中。
録音技師や照明、制作部などその他の部署での活動も豊富です。

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