クリエイターインタビュー第9弾は、音楽演出・作曲家のシゲゾー(上村茂三・神村シゲゾー)さん、企画・映像作家のごなお(江藤ごなお)さん!
おふたりを中心に主に関西で活動されている音楽・映像制作プロダクション GONAZO(ゴナゾー)を結成しており、撮影カメラマンさんや企画マーケッターさんなど他ジャンルのクリエイターさんと共に、「音楽×映像」でプロジェクションマッピングやプロモーションビデオなどの制作をされています。
クリエイター紹介
オルコ エトー(olco experience)
映像作家
奈良県出身。2001 年に劇団を旗揚げし、映像×音楽×芝居の融合を目的とした舞台を制作。2010 年より本格的に映像制作に携わり、マペットアニメや企業 PV、ミュージックビデオを手がける。
京都市京セラ美術館「岡崎ときあかりアワード 2015」最優秀賞&ロームシアター京都賞を受賞。観客参加型イベントやフードホール常設展示のプロジェクションマッピングの企画・制作。
個人事業主(フリーランス)としてもキャリア十分のおふたりが、なぜ一緒にプロダクションを組んだのか?プロダクションを組んだきっかけやメリット、これからクリエイターを目指す人に向けてアドバイスをお聞きしました。それでは見ていきましょう!
撮影・制作・打ち合わせ…GONAZOに仕事の裏側を聞いてみた!
国内外問わず、さまざまな仕事をされているGONAZO。代表的なお仕事について、制作の裏側について聞いてみました。
大谷中学校・高等学校
−ごなおさん
大谷中学校・高等学校さんの「オリジナルMVを作る企画」として、プロジェクションマッピングやドローン撮影などをして作品を作らせていただきました。映像の中で流れる曲はオリジナルでシゲゾーさんが作って、GONAZOで考えた振り付けで生徒さんに踊っていただいた企画になります。
−シゲゾーさん
撮影期間がコロナ禍だったので緊急事態宣言や学校の状況もあり、撮影を予定していた日が延期になってスケジュールがどんどん伸びていってしまって。撮影環境や期間が通常通りにはいかず、制作が1年ぐらいかかったんですよ。通常なら1ヶ月足らずで制作できたと思います。
−ごなおさん
本来はたくさんの生徒さんに出演していただいて一緒に作りたかったんですけど、コロナ禍で生徒さんと接触ができないという厳しい状況での制作だったので大変でした。撮影が進むに連れて徐々に規制緩和がされてきたので、最後には少しですが生徒さんと一緒に撮影もできるようにはなったんですけど。
−−プロジェクションマッピングはどのように投影されているんですか?
−ごなおさん
生徒さんや先生が帰宅されたあとの夜に学校へ出向いて、学校の校舎にプロジェクションマッピングの映像を投影してるんですよ。その投影された映像を撮影して作ってます。
−シゲゾーさん
投影している映像が校舎の窓に反射するので、反射しないように購買部で買った150枚くらいの模造紙を窓に貼っているんですよ。実は涙ぐましい努力でこの作品はできてます(笑)
−ごなおさん
大谷高校の写真部やイラスト部、書道部など文化部の生徒さんに作品を作ってもらって、プロジェクションマッピングでその生徒さんの作品を動かすということをしています。間接的ではありますが、生徒さんと一緒に作れたのは良かったです。
ダイキン工業株式会社
−シゲゾーさん
ダイキン工業さんではエジプトにあるSolution Plaza(ソリューションプラザ)オープニングセレモニーの映像や、ドバイのエクスペリエンスセンターのジャパンコーナースペースで流れる中東・アフリカのコンセプトムービーなどを作らせていただいています。そのジャパンコーナースペースの設計もGONAZOとして作らせていただきました。
−ごなおさん
ダイキン工業さんは、私自身はじめて海外とのお仕事になったのですが、私の拠点である奈良とシゲゾーさんの拠点である大阪、それに加えてエジプト・ドバイ・東京とオンラインでつないで打ち合わせをして「日本にいながら海外と仕事ができるんだ!」と驚きましたし、クリエイティブな仕事の中でも特に映像や音楽はノンバーバル(非言語)なので、国境や言葉の壁を超えて世界で仕事ができるんだっていう、素敵な発見ができた仕事でした。
ごなおさん・シゲゾーさんのクリエイターキャリアのこれまで
《ごなおさんのクリエイターキャリア》歌詞がある音楽と映像のストーリー性で差別化!miniDVテープから始まった映像作家人生
−ごなおさん
私は劇団を主催していたんですが、その劇団のとある演目で映像が必要になり、その映像を作ったのが個人で映像制作をしはじめたきっかけですね。
最初は劇団のためにやむを得ず作っていたのですが、映像を作りはじめると楽しくなって映像制作を本格的に取り組むようになりました。最初はminiDVテープで撮影していて、自分で作った人形を動かすパペットアニメーションからはじまり、プロジェクションマッピングや3D・CGアニメーションも作って、今ではAR・VRを勉強してます。
昔から映画やミュージックビデオといった映像を見ることは好きだったのですが、まさか自分が映像を作ることになるとは思いませんでした。
▼ごなおさんが手がけられてた 高島屋東別館「コミュニティーフードホール大阪日本橋」時報映像
−−さまざまな映像制作を手がけられているんですね。
−ごなおさん
ひとつの製作技術を極めたほうが良いと思ったんですが、好奇心が強くて興味持ったものに対して手を付けてしまう性格なんですよ(笑)結果的に幅広く作れるようになりました。
今ではミュージックビデオや、お店のインスタレーション(展示空間)で流れるプロジェクションマッピング、企業イメージのコンセプトムービーなどを作らせていただいています。
それに加えて、音楽ライブで映像演出をすることもあります。事前にいただいた曲のイメージに合わせて映像を作って、その映像を曲の演奏中に流しています。
▼岡崎ときあかりアワード2015最優秀作品「~animism~いにしえより いたる ひかり」
−−ごなおさんの作品は特にプロジェクションマッピングが印象的ですが、プロジェクションマッピングをやり始めたきっかけは?
−ごなおさん
2013年に京都市京セラ美術館でプロジェクションマッピングコンペ「岡崎ときあかり」というのがあって。コンペをするにあたり、京都市が事前にプロジェクションマッピングを作るワークショップを無料で開催されたんですよ。
知り合いがそのワークショップのことを教えてくれて、コンペに応募しようとは思ってなかったんですが、プロジェクションマッピングをどのように作るのを知りたくて、興味でワークショップに参加しました。
その年(2013年)から3年連続で「岡崎ときあかり」に応募して、2年目(2014年)に企業賞をいただいて、3年目(2015年)に最優秀賞とロームシアター京都賞をいただきました。
未経験から勉強されて、翌年には企業賞の受賞、さらに翌年には最優秀賞とロームシアター京都賞とはすごいですね!
ありがとうございます。
ただ、最初の2013年は台風の影響で中止になってしまったので残念でしたね。
−−勉強しはじめて2年目には賞をもらい、3年目には最優秀賞ってすごいですね。
−ごなおさん
当時のプロジェクションマッピングは、歌詞がない音楽が使われていて、映像にストーリー性があまりなかったんですよ。その中で私は歌詞がある音楽を使って、映像にストーリー性を持たせたのが評価いただいたのかなと思います。
演劇をやっていたので、映像にもストーリー性がないとしっくりこない感じがあったんです。今では、どんな作品にもストーリー性を重視しています。
《シゲゾーさんのキャリア》リアルな楽器・声を使った音楽制作でデジタルにはない強みを確立|没頭した曲作り~2度のレコード会社からデビュー~数々の賞を受賞!
−シゲゾーさん
中学生の時からバンド組んだり、高校生の時にはスタジオ録音ができる高度な機材を買ったりしてたのが音楽のきっかけです。その当時は学校をサボって朝まで多重録音をしたり、ひたすら曲作りに没頭してました(笑)
それからしばらくして、音楽雑誌に載っていたアーティスト募集に応募して、キティレコードというレコード会社からデビューします。曲作り自体はデビュー前からやっていて、その時にGONAZOの代表が所属していたダンスチームの曲も作ってました。
−シゲゾーさん
キティレコードを辞めて個人で活動していたところ、ご縁があり東芝EMIというレコード会社から再度デビューすることができて、2枚のアルバムをリリースし、楽曲提供なども行っています。
他にはコナミさんや海外のゲーム音楽、テレビやラジオCMで使われている楽曲制作などを手掛けていて、ラジオCM作品では全日本シーエム放送連盟(ACC)賞を2度いただきました。
▼シゲゾーさんが手がけられたTVアニメ『エビシー修行日記のテーマ』
−シゲゾーさん
最近は実際の声を入れて曲作りをしている人が少ないので、他にはない楽曲になってクライアントも喜んでくださります。この曲作りの方法は他にはない発想で提案ができるので、僕だけにしかできない強み・オリジナリティになっているのかなと思いますね。
最近はデジタルで楽曲制作をされる方が多いですが、シゲゾーさんは人の声でメロディーを作られていてユニークな作品が多いですね。
僕は楽器を使ったり声を入れたりしてアナログチックな作り方をするのが得意で、GONAZOの代表や代表のお母さん、子供に協力してもらって作ることもあります(笑)
楽曲提供の他に2004年には和風ポップスユニット”和来(にぎらい)”という4人組のバンドを組んで、関西を中心にライブ活動やイベントを行っています。
2005年の愛地球博開催に伴うJAXA主催の「宇宙の音楽募集キャンペーン」というコンテストがあり、漫画家の松本零士先生が審査員をされていました。僕は松本零士先生の大ファンなので”和来(にぎらい)”の曲「そらのうた」を即応募。
このコンテストで同じく審査員をされていた若田光一宇宙飛行士に絶賛され、事前に設けられてなかった「審査員特別賞」を受賞させていただきました。
▼宇宙の音楽募集キャンペーン「審査員特別賞」の賞状(写真左)副賞の若田さんが飛行中、宇宙服につけていたワッペン(写真右)
GONAZOが作り出す!見ている人一緒に作る観客参加型エンタメ
−ごなおさん
2015年にコンペ「岡崎ときあかり」に出品した作品に、先述したシゲゾーさん所属バンド”和来(にぎらい)”さんの曲を使わせてもらったことがきかっけで、それからシゲゾーさんとコラボさせてもらうことが多くなりました。
音楽・映像制作プロダクション GONAZOとしてはじまったきっかけは、2021年にプラネタリウムで行った「VRツナガリウム~イニティウム~」という、生命の誕生や音楽でつながりを生むというコンセプトのイベントです。
プラネタリウムにプロジェクションマッピングを投影させるというイベントで、観客を入れてオンライン配信も行いました。
このイベントはプラネタリウムにプロジェクションマッピングを投影させて、一部は”和来(にぎらい)”の生命の誕生をテーマにしたコンセプトライブで、二部ではスマホなどのデバイスを使って観客と作っていくインタラクティブライブの二部制イベントなんですよ。
二部のインタラクティブライブでは、観客や配信を見ている人がスマートフォンを使って、花やメッセージを送るとその絵がスクリーンに投影されるという演出を凝らしました。投影されたメッセージは歌の歌詞としてバンドが即興で歌って、観客に楽しんでいただきました。
−シゲゾーさん
観客は見ているだけではなく、一緒に参加してもらってもっと楽しんでもらいたいと思って、この企画が生まれました。特にオンライン配信はリアルではないので遠く感じますよね。その中で自分が投稿したメッセージがスクリーンに投影されるので、みなさんかなり感動していただいたみたいです。
【観客参加型エンタメ】というのをGONAZOは目指しているのですが、このイベントをきっかけに「観客と一緒に作っていく」というGONAZOとして目指す方向性が見えましたね。
専門特化のクリエイター同士で喜び合える制作チーム GONAZO
−−GONAZOとしての強みや特徴をおしえてください。
−シゲゾーさん
GONAZOはディレクターやプロデューサーが入らないので、二人の意見が反映しやすいという特徴があります。
仕事としてあまり制作の時間が取れない制作もあったんですが、短期間でチャットのように作品に対して「○○もうちょっと延ばしてください」「○○してください」とお互い意見を言い合って作っていきました。
−シゲゾーさん
ごなおさんが作った映像にワクワクして、その映像にメロディーやSE(効果音)をつけてごなおさんに曲を渡すんですよ。そのあと、僕の作った曲に対してごなおさんも触発されて、映像をブラッシュアップするというやり取りが毎回あります。
こういった迅速なやり取りで作品を作っていけるのが、GONAZOとしての一番の強みだと思いますね。
−ごなおさん
私はシゲゾーさんも以前はひとりでやってしまうタイプだったんですよ。私は劇団を主宰してた時は、脚本・演出・映像・音楽・照明プランなどひとりでやってました。当時は信頼して任せることができる人が、なかなかいなかったんですよね。
−シゲゾーさん
僕もごなおさんと一緒に仕事をする前は、自分でライブ映像を作って、自前でプロジェクターや照明機器を購入して、DMXコントローラーで照明も自分で操作したり。偶然なのですが、僕もごなおさんも同じようなことをしてました。
僕も音楽や映像の制作を自分が思っているように制作できる人がいなかったので、自分ですべて作ってました。でも、ごなおさんが制作する映像はとても素晴らしいクオリティなので、今はごなおさんを信頼して音楽に集中して制作することができますね。
−ごなおさん
シゲゾーさんも素晴らしい音楽を制作されるので、私もシゲゾーさんを信頼して企画や映像制作に集中できます。
お互い、信頼しあって作っているんですね!
個人の仕事では、音楽を作っているシゲゾーさんは映像を先に作って、映像作家の私は音楽を先に作るという、お互いおもしろい作り方をしてるんですよね(笑)
−ごなおさん
今ではGONAZOのふたりだけではなく、ドローン撮影やプログラミング、映像撮影など、それぞれの専門分野に特化した人に任せるようにしています。それぞれの専門分野に特化したクリエイター同士で完結させることで、意見交換がしやすくやりたいことが叶えられやすいんですよね。
GONAZOとして一緒に仕事してくれているコピーライターと企画マーケティング担当のメンバーもいて、制作する作品のコンセプトや、GONAZOとしてどのように制作を進捗させていくかなどについて、チーム内でも細かく話し合っています。GONAZOとしての意思を汲み取ってくれて、ホームページに掲載するようなPRの言葉の制作もしてくれています。
−シゲゾーさん
こういった専門分野に特化したクリエイターとのつながりもあるので、私達ができない仕事をクライアントから依頼されても断ることなく、その依頼に合ったクリエイターを紹介することができます。
クライアントとの関係やクリエイター同士の関係も途絶えず、みんな喜び合えるWin-Winの関係か築けているし、エージェントや広告代理店が間に入らずにやり取りができるのでコミュニケーションもスムーズでコストも削減できるというメリットもあるんですよ。
クライアントとも一緒に作り、一緒に感動を共有するGONAZOの仕事術
−−GONAZOとして大切にしていることは?
−ごなおさん
どんな仕事も作品として愛してほしいので、クライアントにも参加してもらって一緒になって作っていきたいと考えています。
例えば、コンセプトムービー作る時にすごく細かくミーティングするんですよ。GONAZOとしての意思で勝手に作るんではなく、クライアントはどういうものを伝えたいかとか、どういうものが好きかっていうのを徹底的に追求しています。
−シゲゾーさん
クライアントと直接コミュニケーションを取って、本当に欲しいものを汲み取りながら作品を作っています。一緒に作っていくことで、完成した作品を見てクライアントにすごく感動してもらえるんですよ。
一緒になって作ることでみんなで共有できる感動があって、この感動をGONAZOの価値として多くの人に感じてもらいたいなと思っています。
クリエイター同士だけではなく、クライアントとのコミュニケーションも大事にされているんですね。
依頼されたものを作るだけなら、今はスマホできれいな動画が撮れるし、AIでもある程度のクオリティの作品を作ることができますよね。簡単に作品を作れる世の中になったことでクリエイターとして危機感を持っていますし、GONAZOとしてどのような価値を提供し続けられるのか?を常に考えています。
映像や音楽に限らず、奇をてらった作品をを作りたいと思った時に、今は専門知識がなくてもボタンひとつでAIが簡単に作ってしまいますからね。GONAZOで作る作品もただ映像や音楽をつなぎ合わせるだけではなく、GONAZOとしてのオリジナリティや芸術性をいかに出していけるか、が生き残るポイントだと思っています。
クリエイターは自分の名前がブランド|全力でみんながワクワクする作品作りをしよう!
−−さまざまなキャリア・経験されているおふたりから、クリエイティブな仕事をしたい・はじめたばかりの人にアドバイスを。
−ごなおさん
「楽しいことは仕事にならない」「嫌なことを我慢してやるのが仕事」と周りに人から言われたことがあって、私も「仕事とはそういうものなのかな」と思って過ごしてました。でも、勤めていた会社を退職した時に、今後しばらくは自由に過ごそうと思って自分のやりたいことだけをしていたら、理想の結果を得られることが出来ました。
自分の好きなや楽しいことを仕事にしようと決断すれば、大変なことも乗り越えて続けていけます。ですので、みなさんも諦めずにチャレンジしてほしいですね。最初は難しいことをしようとせず、無料のツールやスマホのような身近な物を使ってはじめてみても良いと思います。
−シゲゾーさん
私も昔は悩んだり、いろんな葛藤がありましたね。そんな中で行き着いた大事にしている仕事の姿勢があります。それは自分の作品や仕事に対して妥協をしないことです。
ついつい「今回はこの程度でいいか」「報酬が少ないから…」と妥協してしまうかもしれませんが、こういう姿勢で仕事はしてはいけないと思います。どんなに報酬が安くても、クリエイターは自分の名前がブランドになるので、妥協せず全力を出し切った作品を作ってほしいですね。
−シゲゾーさん
僕はまず自分が作っている作品に対してワクワクするかを考えます。仕事を離れても作った曲を口ずさんでいるかや、現在作ってる作品に対して自分自身がファンになれるくらい好きか、という想いを持って作品を作れないと行けないと思っています。それほどの想いを持って作った作品は、ほとんど一発OKですぐに決まりますね。
どんな状態でも自分が楽しんで、クライアントも楽しませるという意識を持って作品を作ることで、クライアントから「またあいつに頼もう」と思ってもらえて、仕事のオファーが途絶えないと思うんですよね。
ワクワクして仕事に取り組むことが大事なんですね。
生活がかかっているので厳しいとは思うのですが、特にお金のような不純な気持ちを持って仕事をすると、その気持ちがクライアントに悟られてしまって仕事のオファーが来なくなることがるんですよね。
はじまりはコンペやオーディション|人から人へ、リアルな出会いから続く仕事
−−クリエイターですでに独立されている方は仕事の獲得について悩まれている方が多いんですよね。
−ごなおさん
GONAZOの仕事も個人の仕事も、実際に会った人から紹介をいただくことが多いですね。交流会で知り合った人から仕事をいただいたり、コンペでいただいた仕事から継続して関係が続いている企業さんもあります。
−シゲゾーさん
以前、出展した展示会で海外のゲーム会社さんから声を掛けてもいました。オーディーション雑誌を見て応募したことがきっかけでキティレコードからデビューしましたが、今でもそのキティレコードに所属していた時に知り合った人とつながっていて、映画やミュージカルの音楽制作などの仕事をさせていただきました。
−シゲゾーさん
コンペやオーディション、展示会など、どんなことでも良いので、勇気を出して最初の一歩踏み出してみると良い結果が得られるかもしれません。実際に人と会って話してアピールすることで、ネットでは得られない評価やリアクションが返ってきます。
実際に人と会ってアピールすることで、失敗をして恥をかいたり、断られてショックを受けたりすることもありますが、どんなに小さな可能性でもチャレンジしないと可能性が消えてしまうので、少しでも琴線に触れたらチャンスを逃さないでほしいですね。
調べるとコンペや展示会など、実際に会って話ができるイベントはたくさんありますよね。
雑誌やチラシなど身近なところにチャンスが転がっているので、たまたま見つけたコンペや展示会などに気軽に応募してみても良いのではないでしょうか。
これからもワクワク!映像の魅力を活かしたGONAZOが作る新しい参加型エンタメ
FMちゃお「GONAZOのGo謎アワー」
−ごなおさん
2023年3月から、やおコミュニティ放送FMちゃおさんでGONAZOとしてラジオ番組が始まるんですよ。ラジオとして耳でも楽しめますし、映像として目でも楽しめるものになっています。
−シゲゾーさん
ラジオの放送がアーカイブとして公式YouTubeチャンネルに動画が残るのですが、映像としておもしろい仕掛けをしていて。GONAZOとしてはテレビ番組を作るような感じで取り組んでます。ですので、ラジオを聞くだけではなく、ぜひ映像も見てほしいですね。
タイトルは「GONAZOのGO謎」で、謎解きが好きな私達が音楽や映像について解説したり、送られてきた質問に答えたりする番組です。ジャンルを問わず、港のちょっとした素朴な謎や、世界や歴史についての大きな謎などにも取り組んでいければと考えています。
放送:毎週・日曜日の夕方4時半から(初回放送は2023年3月12日)
▽公式YouTubeチャンネルはこちら
マーダーミステリー
−ごなおさん
中国で爆発的なブームの「マーダーミステリー」というゲームがあります。プレイヤーが役になりきってストーリーに沿って犯人を探すという体験型のゲームです。このマーダーミステリーをGONAZOで手掛けています。
本来のゲームでは小道具が描かれたカードを使って遊ぶのですが、リアルな小道具を使ったり、映像やARを使ったりして、より楽しんでもらえるように演出を凝らしています。
以上の写真は以前手掛けたときのゲームの様子です。現在リニューアル制作中ですので、楽しみにしていてください!
《インタビューを終えて》
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
いつもは動画つくーるショールームでインタビューを行ってきましたが、今回はGONAZOのオフィスにお邪魔しました。写真には写っていませんがインタビュー時にはGONAZOの代表さん、動画つくーるのスタッフも交えて楽しく話を行ってます。
仕事の裏側についてや、仕事への取り組み方、作品への想いなど、GONAZOの真に迫れたのではないでしょうか。
個人的には、事務所に併設されたスタジオにもお邪魔して、テレビや雑誌でしか見たことのない様子を拝見できたこと、シゲゾーさんが携わっておられるゲーム「パワプロ」について話ができたことは良い体験でした。
▼普段、シゲゾーさんが作品作りをされているスタジオ