クリエイターインタビュー第15弾!
今回はYouTube・SNSショート動画の動画編集を主に行なう香寿美さん。
iPhoneと一眼レフカメラを駆使して撮影も行ない、さらにモデルさんにアポイントを取り、オリジナルの映像作品も制作してご自身のInstagramで公開しています。
以前から興味があった動画関連の仕事をコロナ禍をきっかけに始めて、本業や趣味などお忙しい中で精力的に動画編集や映像作品の制作を行なっています。ご自身の世界観・軸をお持ちの香寿美さんに、これまでの経歴やお仕事の状況、今後の展望について聞いてみました。これからが楽しみな勢いのあるクリエイターさんです。ぜひご覧ください!
プロフィール
香寿美(かすみ)
表現をすることや体を動かすことが好きで、ダンスや音楽、ヨガ、キックボクシングなどを行なっていた。フレキシブルに働けるアルバイトや派遣社員をしながら、パーソナルジムのトレーナーや動画関係の仕事を行なう。趣味で、ダンスや音楽活動も行なっている。
主に動画編集の仕事を行ないながら、撮影の経験・知見を深めるためオリジナルの映像作品をInstagramで展開。音楽・映像で自身の世界観を表現すべく奮闘する孤高の女性動画クリエイター。
- Instagram:@camerider__
編集環境は万全!YouTube・Instagramの編集・撮影もOK
‐普段のお仕事について教えてください。
普段はコールセンターで働きながら、副業としてフリーランスで動画編集の仕事をしています。ディレクターさんから映像素材をいただいて、YouTubeやInstagramのショート動画として編集することが多いです。エンタメ系のジャンルをよくやりますが、コロナの影響でお店の営業が厳しくなったことでYouTube運営を始めたゲイの方の動画編集を今も継続してやっています。PRはもちろん、対談やイベントの様子などをご依頼されます。過去には、訪問医療の方や漢方関係の方などからのご依頼もありました。コロナ禍では、せどり(個人販売)も多かったですね。
‐どのようにお仕事を依頼されるのですか?
Instagramに投稿している自主作品のモデルさん経由や、X(旧 Twitter)でDMを送ったディレクターさんからお仕事を依頼されることが多いです。それと、私が働いているパーソナルジムのオーナーさんに交流会に連れて行っていただき、人とのつながりを増やすこともしています。
‐編集のお仕事が多いのでしょうか?
そうですね。編集のお仕事がほとんどです。ただ、モデルさんにお声がけして撮影した自主作品をInstagramに投稿していて、撮影のお仕事はそのモデルさん経由でたまにご依頼いただきます。撮影には、スマホと一眼カメラの両方を使っていて、撮りたいストーリーや条件によって撮影機材を変えています。今後は撮影の仕事も増やしていきたいなと思っているので、もう少しディテール(細部)にこだわった撮影を習得していきたいと思っています。
‐編集のお仕事の依頼があるときは細かく指示をいただくことが多いですか?
カットしてほしいシーンや必ず入れてほしいシーンについて、さらに「以前作ったプロマネと同じテイストで作って欲しい」、「楽しく雰囲気で作ってほしい」という指示をもらうことがありますが、基本的にお任せで編集させていただくことが多いです。
‐カメラや編集ソフト、パソコンなど、どのような環境で仕事をされていますか?
今持っているカメラはCANON EOS Kiss Mです。だいぶ前に買ったもので、ログ撮影ができないので、これからログ撮影できるカメラもほしいなと思っています。編集ソフトはAdobe Premiere ProとCapCutを使っています。ショート動画の編集をしているとCapCutの仕様を指示されることが多いのですが、スマートフォンを使って外出先でも編集できるのでいいですね。昔から音楽やゲームが好きで、いつかオンライン配信をしたいなと思っていたのでゲーミングパソコンを買っていて、今やっている動画の仕事や作品を作るのに役立っています。
苦境をきっかけに動画業界へ踏み出す
‐今までの経歴を教えてください。
社会人になってからも、ずっと音楽をやっていきたいという気持ちが大きくて、時間に縛りがなく自由に動けるように働こうと思って、ずっとアルバイトや契約社員で働いていました。多いときには2〜3の仕事を掛け持ちしていたことがありました。今、働いているコールセンターのお仕事は、ある程度時間の融通を利かせてくれるのでありがたいです。
‐その中でどのように動画関係のお仕事を始めたのでしょうか?
以前からずっと動画関係の仕事はやりたいと思っていました。でも、当時は未経験で、ポートフォリオもない状態だったんです。未経験から動画関係の仕事を始める方法がわからなくて、結局諦めて別の仕事に就いたんです。
そこから、前職を辞めた翌月にコロナの緊急事態宣言が出てしまって、転職活動が思うようにいかない状況になってしまいました。結果的に仕事は見つかったんですけど、給料も安くて生活するには厳しいなという状況となり、「それなら、やってみたかった動画関係の仕事を個人でやろう!」と思って始めることになります。最初はX(旧 Twitter)で仕事の募集をかけたり、動画編集者を探されているアカウントを見つけてDMで応募したりして仕事をもらっていました。
‐動画のお仕事を始めた当初はどのような様子だったのでしょうか?
スクールなどで学んだわけではなく、ほとんど独学で最低限の知識を得ただけだったので、実際に編集の仕事をやってみるとわからないことも多くて、その都度学んでいたんですよね。Adobe Premiere Proの機能もたくさんあるので、ひとつずつ必要なことを覚えていました。基本的なことで失敗することもありました。
例えば、光が飛んで真っ白になっていることがあったり、納期に間に合うと思ったけど、書き出し方法を間違っていて何時間もかかってしまい、直前でディレクターさんに連絡して納期を遅らせてもらったりしたこともあります。
最初は大変だったんですね。
今では、お客さんとの間に入っているくれているディレクターさんに教えてもらうことや、知りたいことをまとめておいて単発の個人レッスンで一度で教えてもらうということもしています。
アクティブな生活の中でも確実な仕事を
‐副業でやっているとお時間が限定されると思いますが、ご依頼される頻度はどのくらいですか?
本業との兼ね合いや、いろいろ趣味をやっていることもあるので、ひと月に長尺動画を5本とショート動画を数本の頻度で動画編集をしています。長尺動画のテロップ入れなどあると時間がかかっちゃうんですよね。時間が限られている中で編集の仕事をするので、終わるまで寝ないことが多くて、忙しいときは3日で2時間ぐらいしか寝てないときもありましたが、これからは動画関係の仕事の割合を増やしていきたいなと思っています。
‐ちなみに、どんな趣味をしているのですか?
体を動かすことが好きで、週1回2時間程度トレーニングジムでトレーナーの仕事をしており、他にダンスや音楽のDTMを習っていて、昔はイベントにも出ていたんですよ。音楽素材を探す時間がかかるときがあるので、いつか楽曲やと映像など、全て自分で作った映像作品を作りたいなと思っています。
‐Instagramでも、すてきな映像作品を作られていますが、どのようにスキルを学ばれたのですか?
入会している動画コミュニティで基本的な撮り方を教えてもらったり、他の動画クリエイターさんの作品を参考にして自分で作ってみたりしてスキルを得ています。私は撮り方を教わったらすぐ「こういう映像が撮りたい!」という頭の中にすごい浮かんでくるんです。やりたい映像を撮るために、その都度調べてスキルを得て、自分の好きな世界観を撮っているという感じです。
オリジナルの世界観とストーリー性の映像作品を作っていく!
これからも個性やストーリーで伝えられる映像作品を作っていきつつ、誰かが役立つ作品や、感動してもらえる作品を作っていき、それが結果的に仕事へとつながっていけば良いなと思っています。現在の仕事はエンタメ系の動画編集が多いんですけど、撮影も自分でするなら、世界観やストーリー性を活かした映像作品をずっと作っていきたいですね。
動画に関わる仕事は今後もやっていきたいと思っていますが、まだ自分の専門性を見いだせておらず、自分の個性を活かせる場所が定まっていないという感覚があります。いろんな人と出会い、いろんな作品に触れて経験を積んでいくことで、その自分の個性を活かせる場所を探していきたいと思っています。YouTubeやSNSに投稿する動画がありましたら、撮影・編集しますのでお声がけください。
それと、私はダンスや音楽など、自分を表現することが好きなので、Instagramに投稿しているような自分の世界観を活かした映像作品も作っていきたいですね。